琴浦町の山間部の地域墓地にて、新しい代々墓の建立工事

倉吉市、北栄町、琴浦町をはじめ、鳥取県中部にてお墓・石材のお仕事をさせていただいております景山石材です。今回は琴浦町の地域墓地にて、お墓の新設工事をお任せいただきましたのでご紹介いたします。

琴浦町地域墓地 建立

今回のお客様は、弊社と昔からお付き合いのある方です。お父様が亡くなられたのを機に、お墓の建立をご相談いただきました。

お墓を建てる墓地は琴浦町の山間部にあり、これまでご家族が守ってこられた夫婦墓が並んでおり、さらにその後ろにも古いお墓が10基近くありました。今後はお子様やお孫様の代まで入れるようにと、今回は夫婦墓ではなく、お父様を含めてご家族皆様が入れる代々墓を建てたいとご希望でした。

 

工事が始まっています。新しいお墓の納骨室を設置したところです。昔の夫婦墓はお二人のみ埋葬できればよいため納骨室は通常ありませんが、今回は代々墓なのでたくさんのご遺骨を納められるように納骨室を設けます。お隣にあるのは、30~40年ほど前に建てられたお祖父様・お祖母様の夫婦墓です。

 

新しいお墓の基礎工事をするにあたり、お隣のお墓と基礎を連結させて設計しました。お写真にはありませんが手前側は崖のようになっており、強度を考慮しました。納骨室の周りをコンクリートで固めて、お隣の基礎もあわせて補強するような形です。

 

納骨室の上に石材を据えていきます。今回の工事にあたって一番の課題は、ここが山の中であるため、大きな重機や機械を入れることができないという点でした。石材の搬入や据え付けは、重機が使えないため、人力と三又(みつまた)と呼ばれる道具を使って慎重に進めました。据え付けには耐震ボンドを使用し、地震対策も万全に行っています。

 

今回お選びいただいた石は、カンボジア産の白御影石です。最近では中国産に加え、カンボジア産の石も品質が良く、石目もきれいで上品なため人気が高まっています。お客様も「今は世界中から石が入ってくるんだね」と驚かれていました。

 

手前の開口部が納骨室の入り口です。一体型になった花立と水鉢を取り外して納骨します。たくさんのご遺骨を納められる十分な広さを確保できました。納骨室の底は土のままなので、ここからご遺骨を土に還すこともできます。

 

最後に棹石を据え、水鉢と花立を設置して完成です。

お墓の形状は、お隣のお祖父様のお墓と並んだ時に違和感がないよう、全体の高さや大きさ、棹石の下の上台のデザインなども、できるだけ合わせています。ステンレス製の花立は落とし込みで取り外しができるため、お水の入れ替えなどもしやすい、現代的なお墓の仕様です。

 

完成後、お客様には「きれいにできてよかった」と大変喜んでいただけました。これからは一つのお墓を守っていく形になりましたので、ご負担も少し軽くなったのではないかと思います。山深くお掃除などは大変な面もあるかもしれませんが、新緑がとても美しい、静かにゆっくりと故人様と向き合える場所ですので、これからも末永くお参りいただければ幸いです。お墓やお参りのことで何かお困りの際は、またお気軽にお声掛けください。弊社にご用命いただき、ありがとうございました。

今回は、琴浦町の山間部の墓地でのお墓の建立をご紹介しました。琴浦町周辺は、昔はご遺体を土葬で埋葬する「埋め墓」と、お参りをする「祀り墓」を分けていた地域も多くあります。お客様の墓地にたくさんのお墓が並んでいたのも、そういった歴史的背景があるのかもしれません。こうした地域では、たくさんのお墓を守ることが難しくなり、お墓じまいや整理などのご相談もいただきますが、今回のように新しく代々墓を建てるケースも多いです。これまで大切に守られてきた先祖代々のお墓を、将来も安心して守っていくにあたり、お困りの際はお気軽にご相談ください。