北栄町地域墓地にて、鳥取中部地震で大きくずれてしまったお墓の据え直し工事

倉吉市、北栄町、琴浦町をはじめ、鳥取県中部にてお墓・石材のお仕事をさせていただいております景山石材です。北栄町地域墓地にて、鳥取中部地震で大きくずれてしまったお墓の据え直し工事をさせていただきました。

北栄町地域墓地 据え直し

北栄町の地域墓地で、「地震でずれてしまったお墓を据え直してほしい」というご依頼をいただきました。ご連絡くださったのは、お墓も持ち主の方の遠縁にあたる方でした。

さっそく現地へ伺うと、お墓はこのような状態でした。2016年の鳥取県中部地震で大きくずれてしまったそうで、もう10年近くが経とうとしています。

 

棹石はかなりズレて落下しそうな状態で、納骨口をふさいでいる水鉢は倒れてしまい、納骨室が見えてしまっています。ご連絡くださったご親戚様が、あんまりだからとビニールをかけてくださったそうです。

 

手前の灯籠も倒れてしまっていました。花立も揺れで飛ばされてしまったのか、倒れて散乱しています。お墓を建てられた方がお亡くなりになり、遠縁にあたる方がその方の納骨のためにお墓を見に来ると、この状態だったそうです。ただ、一番大きな棹石が落下していなかったので、石が欠けるようなことはなかったようです。そこで、一旦取り外してから免震ボンドで固定して据え直すことになりました。

 

お経をあげていただいてから、お墓を上から一旦取り外しました。一番下の芝台は傾きなどが見られなかったので、その上を据え直します。芝台がズレたり大きく傾いていたりしたらこのまま据え直すのは難しかったですが、棹石が落下しなかったのと同様、芝台が無事だったのも不幸中の幸いでした。

 

お墓の据え直しが完了しました。約10年ぶりに、きれいに据え直されました。

 

灯籠はそのままでもよいとおっしゃっていましたが、簡単に直せそうでしたので一緒に据え直しました。周りに笹がたくさん生えていたことも、クッションになって良かったのかもしれません。

 

昭和60年に建立されたお墓でした。据え直した後は、簡単に水拭きをして仕上げとさせていただきました。

 

お客様は帰省中で納骨が迫っており、どうしても工事の必要がありましたので、緊急工事として何とかご対応して間に合わせることができました。お墓をご覧になったときはとても驚かれたと思いますが、無事ご納骨ができるようになり、故人様にも喜んでいただけたのではないでしょうか。このたびは弊社にお声かけいただきまして、ありがとうございました。

今回は、鳥取中部地震で大きくずれてしまったお墓の据え直し工事をご紹介いたしました。地震から約10年が経とうとしていますが、当時は家だけで手いっぱい、なかなかお墓まで手が回らないという方もたくさんおられました。時間は経ってしまいましたが、今からでもできることはあります。修理や据え直しのほか、墓じまいも含め、ご事情やお墓の状態に応じてどういった形が一番良い方法なのかをご一緒に考えてご対応してまいりますので、まずはどうぞ気軽にご相談ください。